企業の社会的責任
ボッシュは経済的、環境的、社会的に責任ある行動を通じて、人々の生活の質の向上に貢献し、現在および将来の世代の生活を確保したいと考えています。ボッシュでは、再生可能エネルギーを安価にし、モビリティをより安全でクリーン、経済的なものにするなど、多岐にわたって環境に優しい製品を開発することを目指しています。
サステナビリティを推進する明確な戦略
ボッシュのサステナビリティ戦略は、すべての重点分野での具体的な目標に基づいています。こうした目標を実現するために長年一貫して取り組んでおり。
サステナビリティは経済と環境および社会的側面のバランスと定義されることがよくあります。同時にサステナビリティは、ESG(環境、社会、ガバナンス)という略称で資本市場に定着した概念でもあります。サステナビリティに対するボッシュの包括的理解は、これら2つのアプローチを組み合わせたものです。それはボッシュのサステナビリティ・マネジメントを形成し、あらゆるレベルで明確な方向性を示し、ボッシュの行動が効果的であることを保証します。経済的、環境的、社会的に責任ある行動をとることで、人々の生活の質の向上に貢献し、現在と将来の世代の生活を守ることを目指します。
ボッシュのターゲットビジョン「新たな次元 ― サステナビリティ2025」はこの大きな志を具体的な言葉に置き換えたものです。これらの目標は、ボッシュに影響を与えるメガトレンドと重要性分析の結果から導き出されたもので、今後数年間のボッシュの活動の枠組みを設定するものです。
マルチステークホルダー方針
当社は、企業経営において、株主にとどまらず、従業員、取引先、顧客、債権者、地域社会をはじめとする多様なステークホルダーとの価値協創が重要となっていることを踏まえ、マルチステークホルダーとの適切な協働に取り組んでまいります。
その上で、価値協創や生産性向上によって生み出された収益・成果について、マルチステークホルダーへの適切な分配を行うことが、賃金引上げのモメンタムの維持や経済の持続的発展につながるという観点から、従業員への還元や取引先への配慮が重要であることを踏まえ、取組を進めてまいります。
方針や具体的な取組内容は、以下をご参照下さい。
マルチステークホルダー方針(PDF)
関連情報:
パートナーシップ構築宣言(PDF)
社会貢献活動
日本のボッシュ・グループでは、創業者ロバート・ボッシュの「社会奉仕」の精神に基づき、社会との調和を図り、様々な分野で社会貢献活動を実施しています。各事業所においては、地域との共存共栄をめざし、工場見学会や地域行事への参加などの交流活動を行っています。
「ドイツ・クリスマス・マーケット」
横浜市都築区で行われている「ドイツ・クリスマス・マーケット」に、ドイツ文化を少しでも身近に感じてもらえたらと、社長がドイツの子供たちに人気のある聖ニコラウスに扮して毎年参加しています。
「STEAM教育」
STEAM教育とは、Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、 Arts(芸術・教養)、Mathematics(数学)の教育分野の総称です。さまざまなバックグラウンドを持つこどもたちへAIやIoTといったテクノロジーや未来のクルマなどをテーマに学習の機会を提供します。そして、最新のテクノロジーに興味を持ち、将来的に活用ができる人材育成を目指しています。
2023年7月には、世界中からのべ200万人が利用する日本最大級(*)の探求型オンライン教育サービス「キッズウィークエンド」とタイアップし、日本全国のこどもたちへ「未来のクルマを考える」オンラインワークショップを実施しました。
(*2023年10月時点)
森林を学び親しむ親子向け体験学習:「森林保全活動」
ボッシュは、埼玉県と東松山市と「埼玉県森林もり(づくり)協定」を2007年に結び、東松山市内の「市民の森」の一部の保全業務委託契約を結んで保全費用を負担するとともに、森林を学び親しむための親子向け体験学習を定期的に開催しています。
被災地支援活動
日本のボッシュ・グループは、東日本大震災以来 継続して宮城県東松島市への復興支援活動を行っています。2011年から従業員によるボランティア活動、コンテナハウスの寄贈、子どもたち向けのサンタイベントなどを行い、2016年度は新設された子育て支援センターに絵本や玩具の寄付を行いました。
TABLE FOR TWO
社員食堂でヘルシーなメニューを提供し、 売上の一部を開発途上国の学校給食として寄付する「TABLE FOR TWO」を2010年より実施しています。同時に、開発途上国の飢餓と先進国の肥満や生活習慣病の解消を目的に取り組む活動です。
食堂で栄養バランスのとれた低カロリーなメニューを選ぶと、購入者は1食あたり「20円」を負担し、会社も同額を寄付するプログラムです。
ボッシュ・バリュー -
私たちの土台となるもの
ボッシュ・バリューは私たちがお客様、投資家、従業員、そして社会と向き合い
事業活動を行う上で土台となるものです。
将来と収益への志向
私たちは、収益志向の活動を通じて私たちの未来を確実なものとし、 会社とロバート・ボッシュ財団が非営利事業を行うための基盤とします。
責任と持続可能性
私たちはより良い社会と環境のため、慎重かつ責任ある行動をとります。
イニシアチブと強い意志
私たちは、起業家としての責任感を持って自発的に行動し、強い意志を持って目標を追求します。
オープンであること
私たちは、会社の重要な事業展開に関する情報をタイムリーかつオープンに開示します。そしてこれこそが、互いに信頼し合える協力関係の基盤であると考えます。
フェアであること
私たちは、一緒に仕事をするにあたり、従業員間、またビジネスパートナーとの間で、互いにフェアであることが成功の条件であると考えます。
信頼・信用・遵法
私たちは、守れることのみを約束し、約束したことは果たす義務があると考えます。また、法を順守して行動します。
ダイバーシティ
私たちは、多様性がボッシュの成功に不可欠と考え、これを促進します。
品格のある経営の在り方は、長期的に見れば最も利益を生み出します。そしてビジネスの世界では、そのような経営は、一般に考えられているよりもはるかに高く評価されるのです。
ダイバーシティ関連トピックス
コンプライアンス ― 企業の枠を超えて
コンプライアンスとは、法定要求事項と企業のガイドラインを遵守することを指します。ボッシュでは、これが企業価値の不可欠な要素です。このためボッシュは、法定要求事項と倫理的問題に対する立ち場を、グローバルに適用される「業務行動規範」に明確に定義しています。この行動規範は、ボッシュの価値観とともに、ボッシュのビジネスにおける成功のカギである、と私たちが考えている基盤を提供します。また、責任ある合法的な行動は会社の枠を超えて重要であるため、ビジネスパートナーへの期待も行動規範で定めています。
全社的コンプライアンス・マネジメントシステム
ボッシュのコンプライアンス・マネジメントシステムは、コンプライアンスに則った行動を促進するための拘束力のある枠組みを全世界に提供し、コンプライアンス・リスクを低減するために役立っています。このシステムは社内外の要求事項を効果的に実施するための基盤となり、コンプライアンスに関連するプロセスの最小要件を定義しています。これにはボッシュ社内の内部通報制度だけではなく、さまざまな防止・管理対策が含まれます。従業員、ビジネスパートナー、第三者はいつでもこのシステムを利用して、希望すれば匿名で、コンプライアンス違反を通報することができます。
よくある質問
コンプライアンスとは法律や会社の規則に従うことです。つまり、ボッシュ・グループとその従業員のすべての事業活動は、すべての法律要件、業務行動規範、あらゆる形でこの問題に関連して適用されるガイドラインや主要指令 (「コンプライアンス原則」) を遵守する必要があります。
直接的または間接的に全員に影響するため、コンプライアンスはすべての従業員にとって問題となります。法律違反は、その事例の重大性に応じて、刑法上の訴追につながる可能性があります。また、コンプライアンス原則違反によって会社に金銭的な損害が生じたり、名声が損なわれたりする可能性があります。結果として、会社の事業効率が低下して業績に影響が及びます。コンプライアンスは、ボッシュと第三者の間のビジネス関係にも影響します。ボッシュは、他者のコンプライアンス原則違反に関与したくないと考えています。
コンプライアンス原則違反が疑われる場合、報告して、その違反の影響を限定し、将来同様のミスの発生を防ぐのはすべての社員の責任です。これは、ビジネスパートナーやサードパーティにも適用されます。
• すべての従業員 (インターンや博士号の学生を含む)
• 下請業者や外部のサービス業者に勤務する従業員など、社外で雇用される者
• サプライヤー、お客様、ジョイントベンチャーのパートナーなどのビジネスパートナー
• あらゆる第三者
窃盗、詐欺、贈賄など刑法上の犯罪を示す事象、または品質基準や安全基準、業務行動規範に対する故意の継続的な非遵守など、法的規制または社内規定に対する組織的な違反があった場合、報告することが重要です。
報告してください。コンプライアンス担当者は、調査の実行、法的有効性を持つ証拠の収集、必要と思われる手続を実行します。必要なトレーニングを受けて関連する権限を持つ専門の部署からエキスパートのサポートを受けることができます。
コンプライアンスに関する問題を知る範囲の事実を誠実に報告する者は、その行為の結果として会社から不利益を受けることを恐れる必要はありません。
できます。報告は、ボッシュのコンプライアンスホットラインを通じて匿名で行うことができます。ホットライン内に安全なメールボックスを設定して、匿名でコンプライアンス担当者と話すことができます。
コンプライアンス担当者は、責任を持って報告された違反に関する調査を開始し、その問題が適切に解決されていることを保証します (必要があれば、ボッシュの専門の部門や外部の専門家の支援を受けて実施します)。
違反の疑いに関する各報告と、続いて実行される対策は、コンプライアンス担当者によって文書に記録される必要があります。関与する当事者の正当な利益を考慮して、その事象を報告した人は、調査の状況を問い合わせることができます。関連する不正行為が見つからず、問題の調査が終了され、調査の経過へのコメントや情報を求められた場合、内容に応じて報告者に通知が行われます。
コンプライアンス違反の疑いを報告すると、通常は個人データが開示されることになります。このため、その報告に関する受領および処理において、報告者は、データプライバシー法における権利が通知されたことを確認し、コンプライアンス問題の調査の過程で個人データが使用されることに同意する必要があります。報告が匿名で送信される場合、これは適用されません。
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