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日本のボッシュ・グループ

インジェクター

High Pressure Injection Valve HDEV 5.2

インジェクター / High Pressure Injection Valve HDEV 5.2

インジェクター / High Pressure Injection Valve HDEV 5.2

直噴ガソリンエンジンのインジェクターは、高圧ポンプによって最大200bar(20MPa)まで高圧化された燃料を燃焼室内に直接噴射する事で燃料供給を行います。

緻密に制御された燃料噴射

GT500に採用されているHigh Pressure Injection Valve HDEV 5.2は、ソレノイドバルブ(電磁弁)を用いたインジェクターです。その中身は、コイルに電流を流す事により制御弁を押さえつけているニードル(針状の細いバルブ)を上昇(リフト)させ、隙間から燃料が噴射されるというメカニズムになっています。

緻密に制御された噴射量やタイミング、パターンによって、極めて高いレベルの出力や燃費が実現しています。

モータースポーツ用インジェクター

量産エンジンに比べて高い出力を発生するレース用エンジンでは、求められる燃料流量が大きくなるため、それに合わせてニードルのリフト量も大きくなります。リフト量が増えると、開閉時の衝撃力が大きくなる事から、耐久性の確保が重要になります。燃料流量規制※1が導入された現行GT500のレギュレーション下では、燃焼の改善がエンジン性能向上のための重要な開発項目となります。燃焼には混合気の形成が大きな影響を与えるため、燃焼室内の噴霧配置は重要な開発要素の一つです。ボッシュエンジニアリングでは、GT500参戦メーカーから要求される噴霧形状実現のための噴孔設計を行っています。

※1 GT500は環境低減技術開発促進を目指し、2014年にエンジンに関する技術規則を変更しました。その大きなポイントは2.0L直4直噴を過給器(ターボ)付きエンジンと燃料流量規制の導入です。この規制導入以降、全車にボッシュモータースポーツから供給された直噴ガソリンエンジン用コンポーネントが搭載されています。

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