人生の運転席に座るのは、いつも自分。モビリティの未来を担う若手社員たちのあゆみ
#働き方 #ビジョン #ミッション
「Grow」「Enjoy」「Inspire」の3つの価値を社員に約束しているボッシュには、互いに高め合いながら成長し、仕事を楽しむ仲間が集まっています。現在ボッシュで活躍する社員たちは、どのような理由から入社に至ったのでしょうか。若手社員3名がボッシュに決めた理由や入社後のキャリア、今後の目標を語ります。
社員A
- クロスドメイン コンピューティング ソリューション事業部システム開発部門所属。2019年に入社し、自動運転システム開発に必要な研究開発車両の構築を担当。2021年10月からドイツ赴任。
社員K
- クロスドメイン コンピューティング ソリューション事業部所属。2013年に入社し、ハンガリー赴任やドイツ赴任を経て運転支援システムの技術渉外を担当。
社員I
- クロスドメイン コンピューティング ソリューション事業部ドライバーアシスタンス部門所属。2018年に入社し、ドイツ赴任を経て運転支援システムのセンサー開発を担当。
若手社員たちがボッシュで働くことを決めた理由
「人生の運転席に座るのは、いつも自分。自分のハンドルは、しっかり自分が握ること。」
ボッシュではこのように、一人ひとりがリーダーシップを持ち、目標に向かって進んでいく姿勢を大切にしています。クロスドメイン コンピューティング ソリューション事業部(以下、XC事業部)の若手社員たちも、入社以来それぞれの成長に向けて仕事に力を注いでいます。
社員I 「私は現在XC事業部ドライバーアシスタンス部門に所属し、ミリ波レーダーや車載カメラ等のセンサーを用いた、クルマの運転支援システムの機能を開発しています。現在はレーダーを担当し、実装されたソフトウェアがお客様の要求仕様に見合っているか、バグがないかをテストしています」
社員K 「私もIさんとほとんど同じですが、製品群はレーダーではありません。超音波センサーと近距離カメラを使った低速状況における自動ブレーキシステム、自動駐車システムなどの技術渉外を担当しています」
社員A 「私はふたりとは異なりシステム開発部門に所属し、自動運転を担当しています。具体的には自動運転システム開発に必要な研究開発車両の構築などが仕事です。たとえば新しいセンサーの機能を評価したいという依頼がきたとき、自動運転に必要なコンポーネントを車のどこにつけるか、またそれらを使用するために必要なもの(ハードウェア、ソフトウェア、コミュニケーションインターフェース、パワーサプライ等)を試験車両で使えるように準備したり、設計依頼を出すようにしています」
個々の価値観を尊重し、個性豊かなメンバーが集まるボッシュは、メンバーの経歴や入社理由もさまざまです。
社員I 「私は大学院で電気電子情報工学を専攻しており、大学3年生の時点で院に進むと決めていましたが、情報収集のために就職活動はしていました。合同説明会でボッシュの名前を見てはじめて存在を知り、一目惚れのような形で入社したいと思いました。
ボッシュのグローバルインターンシップには、大学院生のときに参加しました。ベトナムで英語を使って働く経験をしてすごく大変だとわかりましたが、それでも海外の方と仕事をしてみたいと思いました。さらに、ボッシュは自動運転技術のラインナップが幅広く魅力的だと感じたため、入社を決めました」
社員K 「私はいろいろなことに興味があったので、就職活動では業界を絞らず知っている会社を片っ端から見ていました。大学3年生のときにボッシュを知り、企業説明で大学に来てくれた人事の方がとても明るく、ほかの会社とは違うと感じました。
同業者の父にそれを話したら、ボッシュはいい会社だと話してくれたことから興味を持ちました。企業説明会に参加すると人事以外の方もすごく朗らかな印象を受け、肌に合っていると感じてボッシュに入社しようと決めました」
社員A 「私はホームセンターでアルバイトをしていて、工具などボッシュの製品に触れる機会が多かったことから気になって会社を調べました。私は中学生の頃に自動運転の動画を見てすごいと思い、それから自動運転に関わる仕事がしたいと考えていました。ボッシュは自動運転にも取り組んでいて自動車の部品もほとんど自社で揃えているため、幅広いラインナップと深い知識を持つ点に惹かれて、入社したいと考えるようになりました。
グローバルインターンシップにも参加しましたが、文化も言語もバックグラウンドも違う外国人とコミュニケーションを取り、ひとつのゴールに向かって挑戦するのは苦労しました。しかし、現地社員や日本のメンターが相談に乗ってくれて、解決策を見つけ出そうとする雰囲気がすごく好きでした。
他社のインターンシップにも参加しましたが、楽しく仕事をしようというモチベーションを持った方がボッシュには多く良い雰囲気だったので、悩むことなく入社を決めました」
英語力向上をサポートする環境とグローバルな経験が社員を成長させる
グローバル企業であるボッシュでは、仕事で英語を使う機会も少なくありません。それゆえに、「英語が堪能でなければボッシュで働くのは難しいのではないか」と考える方もいるのではないでしょうか。しかし、若手社員たち全員が英語力に自信があってボッシュの門を叩いたわけではありません。
社員I 「私は入社前、英語に対する不安が大きかったです。ただし、ボッシュでは特に綺麗な英語が求められているわけではないと感じています。流暢な英語より、目の前にいる人とどれだけ積極的にコミュニケーションを取るかという姿勢が求められていると思いますね」
社員K 「私はもともと英語が好きでそれなりに話す度胸もありましたが、技術の話となると聞いたことがない単語ばかり出てくるので、仕事では全然話せませんでした。だからボッシュに入社してから、改めて英語を勉強しました」
ボッシュは社員の成長「Grow」を大切にしており、語学研修など社員のスキルを向上させるためのサポートが充実しています。英語はもちろん、本社があるドイツなど海外赴任時に役立つ語学学習も進められるのです。
社員K 「私は2年2カ月間ドイツに赴任しましたが、出発前はドイツ語がほぼ話せませんでした。赴任前に100時間語学学習の時間をもらい、赴任中も2年間ほぼ毎日レッスンを受けた結果、2年目にはドイツ語で仕事ができるまでになりました。最初は英語など語学ができなくても、会社がサポートしてくれる環境が整っていると感じます」
ボッシュに入社した若手社員たちは、さまざまなタイミングでグローバルに仕事をする機会を得ます。自身のキャリアに影響したできごとを振り返ると、海外赴任や出張の経験を挙げる社員が多くいるのです。
社員I 「私は3カ月間ドイツに赴任していましたが、ドイツの仕事はちょっと心配になるくらい効率的で無駄がありませんでした。それから日本でも、今の自分の仕事に無駄がないか常に意識するようになりました。どうしたら効率的に、かつみんなが納得して仕事を進められるかはドイツ赴任をきっかけに考えるようになりました」
社員K 「私の経験として1番大きかったのは、ハンガリー赴任です。同期でも珍しいケースでしたが、入社2カ月後にハンガリー赴任になりました。ボッシュの製品もハンガリーがどこにある国かもわからない状態での赴任となりましたが、そこを乗り越えたことで、何とかなるという度胸がつきました。
また、実際に現地で生活することで、文化の違いを最初に知れて、視野を広げることもできたと思います。本来日本で学ぶビジネスの基礎はすべてハンガリーで習ったので、ハンガリー赴任はとても自分の役に立ちました」
社員A 「私はアメリカ出張が1番印象に残っています。入社後半年ほど経ったときにレーダーで問題が起きて、『アメリカにエキスパートがいるから行って直してきてください』と言われ2週間アメリカに行くことになりました。
2週間以内で直さなければならないスケジュールで、仕事のスピードの速さを実感しました。決められた時間内で問題を見つけ、必要な知識をもってすべきことをリストアップし、成果を持って帰ってくる。一連の流れを入社1年目で経験できたのは、勉強になりました。また、自分の仕事のやり方も、表層を摘んでいるだけの仕事から何か問題が起きたときのためにシステムを理解しながら組んでいく形に変わりました」
入社前とのギャップや経験から成長を感じられるポイントとは
「自分のハンドルは自分が握る」ことを求められるボッシュでは、経験を活かして自分で考え提案し、成果を上げていきます。お互いの価値観を大切にしつつ刺激し合う「Inspire」に基づき、若手社員も経験を活かしながら仕事をしているのです。
社員K 「今の仕事は日本にプロジェクトがあるわけではないので、海外の方とコミュニケーションを取りながら進めています。ドイツやハンガリーでコミュニケーションベースを築いたことで、助けを求めると、アドバイスをもらえます」
社員I 「現在、新しい試験装置の立ち上げを担当していますが、ボッシュのグローバル拠点を見てもその装置の導入実績がありませんでした。はじめての立ち上げで苦戦していますが、今までのソフトウェアのテストで培った知識をフル活用させています。
さらに、類似の試験装置を自社開発しているチームがドイツにあります。そちらとのパイプはドイツでできました。当時仲良くしてもらった人に話を聞くなど、ドイツ赴任で培った関係を活かしつつ何とか頑張っているところです」
社員A 「私は2021年10月からドイツ赴任をしています。最近ようやく自分でハンドルを切るようになりました。日本ではある程度仕事が用意されていますが、ドイツでは自分で仕事を探し、作っていくことも必要とされます。対等に独立して仕事をするといった、文化の変化に適応する必要がありました。
私はまだ技術的なフィードバックはできないので、ワークショップでクルマを見ながら懸念点をまとめるためのテンプレートを作ったり、日本に帰ったとき助けてもらえるように関係性を構築したりしています」
ボッシュに惹かれて入社を決意した社員たちも、入社前後で会社や自分自身にギャップを感じることがあります。
社員I 「細かくセクションに分かれて仕事をする機会が多いことは予想外でした。同じ部署でもほかのチームの人とあまり面識がなかったり、プロジェクトが違うと会話ができなかったりします。ですが、会社としてもコミュニケーションが取れるように配慮していて、部署を超えた勉強会やイベントが開催されています。
自分自身のギャップは、働き始めてから、足りないスキルが沢山あると気づいたことです。入社前は、日々の仕事をこなしていけばパフォーマンスも自ずと向上すると考えていましたが、実際はいつでも力不足を感じています。自分で調べたり誰かに聞いたりして、スキルアップを目指しているところです」
社員K 「入社前に思い描いていたよりもいろいろなことを学んで身につけられたことです。3カ国語を話せるようになったのは、自分のなかでかなり大きいです。
一方、入社前は、残業や出張があまりなく勤務地も変わらないとイメージしていましたが、実際は必要に応じて求められます。しかし、その分いろいろな経験ができたのも事実です。仕事の軸のひとつである『Enjoy』で言われているように、今はギャップも乗り越えて楽しく仕事ができています」
社員A 「私が入社後に感じたギャップは、エンジニアの働き方です。入社前は勝手な想像であまりコミュニケーションを重視せず、ひとりで仕事を完結すると思っていましたが、実際はいろいろな人に話を聞いてひとつのクルマを仕立てなければなりません。意外とオープンでフレキシブルでなければいけないというのは、入社後に感じました」
それぞれの目標に向かってアクセルを踏む若手社員たちからのメッセージ
ボッシュで経験を積み、人生の運転席に座り、自分のハンドルを握る感覚をつかんできた若手社員たち。それぞれが今後の目標を持ち、進むべき道に向かってアクセルを踏んでいます。
社員I 「最近会議やワークショップでリードする場面が増え、『将来的にチームをリードしてほしい』と上司から言われたこともあり、ファシリテーション等のソフトスキルを向上させたいと考えています。ボッシュには社内ワークショップのファシリテートを有志で担当する制度があるので、その制度を利用したり 、チーム内の会議を自分で志願してファシリテートしたりしています。
専門性については、AIに関する取り組みをはじめたところです。AIを開発して性能を競う社内コンペに出たり、上司と相談して社内トレーニングを受けたりしています」
社員K 「今はドイツ赴任で学んだことをアウトプットする時期だと思っています。自分のネクストステップについては、上司とも話しているところですが、もう少し技術を身につけて、ゆくゆくは全体を見られるようになっていきたいです」
社員A 「僕は入社2年目くらいにお客様から試験車両についての質問を受けたとき、自分の言葉で技術を語れなかったのが自分のなかでずっとモヤモヤしています。そのため、ドイツ赴任中にマクロな視点でシステム構成や自動運転に必要なものを見て、ミクロな視点で各センサーの理解を深めるため、各担当者との関係を構築し協力することが目標です。
また、マネジメント側の視点を身につけたいと考えています。プロジェクトの目的を、マネジメントサイドから見られるようになりたいです。ちょうど今、新しいプラットフォームを立ち上げていく流れを日本から来た中立的な立場で見ることができています。技術的側面からだけでなく、マネジメントサイドの視点を持って帰って日本のプロジェクトを進めるときに取り入れたいと思います」
グローバルインターンシップや企業説明会などを経てボッシュに入社し、それぞれの目標に向かって進んでいる若手社員たち。これから就職を考える方に対して伝えたいことが三者三様なのも、ダイバーシティを重視するボッシュならではかもしれません。
社員I 「ボッシュではグローバルな環境で働くので、コミュニケーションを取ることに前向きな人が合うのではないかと思います。就職活動中はひとりで不安を抱え込みがちですが、教授や大学のキャリアサポート、両親などサポートしてくれる周りの人をどんどん頼りましょう。
仕事でも、自分で抱え込んで潰れるより、早めにヘルプを求めたほうがリカバリーが効くことも多いです。適切に周りに助けを求めて、相談できる人がボッシュに向いていると思います」
社員K 「ボッシュに合っているのは、オープンでフレキシブルな人だと思います。みんなと話をして楽しく進められて、問題が起こってもそれなりに何とかなる、と対応していける人が合っていると感じます。
日本人だけで働いているわけではないので、自分が常識だと思っていたことが常識ではないとわかることもあります。そんなとき、そういう考えもあるよね、とフレキシブルに対応していける人が合っていると思います」
社員A 「私は10年前に自動運転の動画を見て自分もやりたいと思いましたが、その頃は英語も話せず技術もなく数学もできなかったので、絶対無理だと考えていました。しかし、10年後の今、私は海外で自動運転のクルマの開発に携わっています。
これから就職する方は、10年後どういう人間になりたいか、そのために必要な知識や環境はどういうものかをリストアップしてみてください。そして、それにマッチングするような企業を選ぶことができれば、きっと10年後も満足できるのではないかと思います」
モビリティの未来を担う若手社員たちは、今後どのような道を進み成長していくのか。
人生の運転席に座るのはいつも自分。若手社員たちがボッシュで経験を積み、自分のハンドルをしっかり握って未来に向けてドライブしていく姿に、期待が高まります。
今回の若手社員たちがモデルになった物語「人生の運転席に座るのは」も公開中です。クロスドメイン コンピューティング ソリューション事業部の長期インターンシップに参加した就活生がボッシュのメンターと就業体験するうちに、自分のキャリアと向き合っていきます。ぜひ、ご覧ください。