デカップルド パワー ブレーキ
デカップルド パワー ブレーキ
ソフトウェアデファインドビークルの可能性を広げるハードウェアの1つとして、ボッシュは今年、ブレーキ装置とペダルの連結を分離した、デカップルドパワーブレーキの量産を開始しました。ドライバーがブレーキペダルを踏む際のインプットをブレーキ装置から切り離すことができるため、強いブレーキをかけても、スムースに停車する機能を実現できます。デカップルドパワーブレーキは、負圧を必要とせず、独立したペダルフィーリングの調整が可能です。
デカップルド パワー ブレーキの特徴
- 負圧を必要としないブレーキシステム
- 従来装置に比べて小型
- チューニング可能なペダルフィールシミュレータ
- 優れた昇圧性能
- 標準的な横滑り防止装置ESCと組み合わせてブレーキシステムを構成。デカップルド パワーブレーキが圧力を作り出し、ESCがモジュレーション装置として機能する「2ボックスシステム」
- ブレーキペダルと小径シリンダを直接連結させ、バックアップ回路を確保
デカップルド パワー ブレーキのメリット
- 省スペースに貢献
- ブレーキ装置の特性によらず、好みのペダルフィーリングを実現可能
- ブレーキペダルの動きがブレーキ制御の影響を受けない
- ペダルフィールへ悪影響を与えることなく低引きずりブレーキの適用が可能 (エネルギー効率向上に貢献)
- 緊急自動ブレーキ時などにおける停止距離低減に貢献
- 自動運転に対応可能な冗長システム
- 既存ブレーキシステムに比べて、秀逸な失陥時性能を有し、自動車メーカーからの最も厳しい性能要求にも対応可能