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日本のボッシュ・グループ

トマト栽培の「経験」に「科学」を取り入れる

合谷木さんは、栃木県でトマトのハウス栽培を営む専業農家です。日本の農家の多くがそうであるように、合谷木さんもお父様から代々続くトマト栽培を受け継ぎました。お父様から家業を引き継ぐ中で合谷木さんは、お父様が長年培ってきた経験に加え、科学的なアプローチを取り入れてみたいと考えていました。

栃木県でトマトのハウス栽培を営む合谷木さん
栃木県でトマトのハウス栽培を営む合谷木さん

目に見えない作物の病害感染

農業では、収穫量の変動が農家の収入に大きな影響を与えます。自然災害や天候不順など外的要因により収穫量が減少することがありますが、病害の発生も収穫量に大きな影響を与えます。病害の発生には、気温、湿度、土壌の状態、二酸化炭素濃度など様々な要因が複合的に関係しています。しかし、それらはうっすらと感じることはできても、正確に把握することはできません。また、病害の発生を防ぐためには、感染の前後で予防薬を散布することが最も効果的だと考えられていますが、病害が実際に発生するまで目に見えないため、作物が病原菌に感染したタイミングを知ることは困難です。ハウス内の環境を把握するために24時間ハウスにいることも不可能です。

合谷木さんは自身でトマトの栽培を始めた時、ハウス内の気温、湿度の推移を把握することに関心がありました。春から夏にかけて、朝ハウス内の気温が急激に上昇します。ハウス内の気温が高くなりすぎないよう、また湿度が下がりすぎないように、ハウス内の環境に応じた適切な換気は季節に関わらず常に必要ですが、環境が大きく変化する時期は特に迅速な換気が必要になります。こうした目に見えない情報を常に把握し、適切な対応を取ることで病害の発生を抑制したいと考え、合谷木さんはPlantectを導入することにしました。

初期投資不用、手軽にモニタリング、病害予測

Plantectはハウス内環境を計測するセンサーと計測された数値をもとに病害発生を予測するソフトウェアで構成されるサービスです。気温、湿度、日射量、二酸化炭素量を計測する3つのセンサーがあり、それらをハウス内に設置すると計測されたデータがクラウドに送信されます。ユーザーは、スマートフォンやPCなどの端末からアプリを使用してこれらのデータにアクセスすることができるため、いつでもどこにいてもリアルタイムでハウス内環境を確認したり、過去のデータを参照することができます。Plantectには、モニタリング機能でクラウドに送信されたデータを解析して、病害感染のリスクをアプリで通知する機能もあります。過去データの検証では、92%の高い予測精度を記録しています。Plantectの初期費用は無料で、月々の使用料(モニタリング機能:4,890円、病害予測機能:3,350円)のみで利用可能です。

左から温度湿度センサー、CO2センサー、日射量センサー、通信機
左から温度湿度センサー、CO2センサー、日射量センサー、通信機
Plantectのアプリ
Plantectのアプリ

Plantectで可能になったこと

•ハウス内環境の変化に対する迅速な対応

•遠隔モニタリングによる不安の解消

•新たな気づきの発見

Plantectは10分間隔でハウス内環境のデータを計測しているため、合谷木さんはスマートフォンで頻繁にデータをチェックし、それを参考に換気のタイミングを判断しています。合谷木さんは「Plantectで常時モニタリングが可能になったことで、外出時などハウスから長い時間離れなくてはいけない時にハウスの環境を気にしていたストレスが減りました」と言います。ハウス栽培には作物の成長のために最適な環境を整えるために、換気のための窓、日射量を調整するためのカーテン、ハウスを暖かく保つための暖房など様々な設備があります。これら設備の操作が手動のハウスでは、カーテンの閉め忘れや暖房の予期せぬ故障は作物にダメージを与える要因になりかねません。合谷木さんはPlantectを使って自宅でデータを確認することで、こうした現象に気づくためのアラート(警報)としても利用しているそうです。

Plantect

合谷木さんは他にも、温度湿度センサーを様々な場所に置いてハウス内の乾燥している場所を特定するのに役立てています。「Plantectのセンサーは電源も通信もワイヤレスなので、どこにでも設置できるのが便利です。ハウス内でどのような環境の差があるのかを知るために、センサーの場所を簡単に変えることができます」と合谷木さんは言います。またモニタリングだけにとどまらず、温度湿度の変化や1日の平均気温を把握したり、最高気温と最低気温の差をコントロールするために収集したデータを役立てているそうです。合谷木さんは今後、二酸化炭素発生設備の使用も考えているため、CO2濃度センサーの導入や飽差*管理にも関心があり、Plantectの機能を最大限に生かしたいと思っています。

Plantectを導入している他のトマト栽培農家さんも扱いやすさが決め手になったそうです。同じく栃木県でトマトを栽培する方は「初期投資費用がかからず、携帯電話の使用料程度の気軽に試すことができる費用プランは魅力的です」と言っています。この方も合谷木さん同様、代々続く家業としてお父様と一緒にトマトを栽培しています。お父様は長年の経験から夜の気温が高くない方がいいと考え、カーテンの開け閉めや換気を頻繁にやっていたそうです。しかし、Plantectで夜間の気温の推移を見ると、夕方の気温の上昇に気を付けると夜間は気温が低く保たれることが分かったそうです。それからは、以前のように気温を下げることに必要以上の注意を払う必要がなくなったとのことです。

2019年からキュウリ、イチゴへも展開

Plantectは2017年8月の販売開始以来、センサー等デバイスの累計出荷台数は約1,800台に達しました。現在Plantectが病害予測に対応しているのはトマトのみですが、2019年からはイチゴとキュウリに対しても病害予測サービスを提供する予定です。

キュウリの病害予測実証実験の様子
キュウリの病害予測実証実験の様子

キュウリのハウス栽培の市場規模は約930億円、イチゴは約1720億円で潜在的なチャンスの大きな市場です。キュウリは高い湿度を好む作物で、湿度が高いと収穫量が増えますが、病害発生のリスクも高まります。湿度が低くても、別の病気が発生するため、ハウス栽培の作物の中でも病気との戦いが激しい作物です。イチゴも、果実の見た目に影響する病害の発生は収穫量に影響するため、病害の防除を徹底する必要があります。

キュウリの病害予測実証実験に取り組むPlantectプロジェクトチームの山本雅康さん(写真奥)
キュウリの病害予測実証実験に取り組むPlantectプロジェクトチームの山本雅康さん(写真奥)

ボッシュは昨年トマトから始まった病害予測サービスの展開をさらに拡大させ、Plantectにより農家の方々にとって安心して栽培に取り組める環境作りに貢献したいと考えています。

*飽差:ある温度と湿度の空気にどれだけ水蒸気が入る余地があるかを示す指標

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